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ベリリウム銅3点端子|ばね用ベリリウム銅板 精密板金加工サンプル

伸銅品における高性能薄板バネなどによく利用される薄板板金材料である C1720P(ばね用ベリリウム銅板)の精密板金加工サンプルとして、3点のジョイント部で連結される構造の平板状端子であるベリリウム銅3点端子の製作実例をご案内しています。

製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ ベリリウム銅3点端子

■ 製品サンプル写真
ベリリウム銅3点端子 ばね用ベリリウム銅板 C1720P t0.3|企業様向け精密板金加工部品写真 ベリリウム銅(C1720P)3点端子 精密板金加工例
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■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 精密板金加工・薄板ばね加工
  • 製品名称 : ベリリウム銅3点端子
  • お客様 : 企業様向け
  • 製品用途 : 詳細用途は不明
  • 設計者 : お客様
  • 加工用図面形式 : CAD作図によるFAX紙図面
  • 製品構成部品点数 : 1点
  • 組立方法 : −
  • 製品概略サイズ : 12mm(W)×41mm(L)×0.3mm(H)
  • 素材材質・材料 : ばね用ベリリウム銅板 C1720P(旧JIS記号:BeCuP2)
  • 板厚 : t0.3mm
  • 表面処理 : なし
  • 製作数量 : 10個
  • ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)、ワイヤーカット(ワイヤー加工)(2)
  • 曲げ加工内容: −
  • 曲げ加工箇所数: なし
  • 絞り加工 : なし
  • 穴加工方法 : プレス抜き(セットプレス(3)
  • 穴加工数 : 3-φ1
  • タップ加工数 : なし
  • 溶接箇所 : 溶接なし
  • 溶接後の表面処理 : −
  • 図面指示の特定寸法公差 : 幅寸法など ±0.05
  • 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(4) 打抜き・曲げ・絞り)
  • 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
  • 加工難易度 : レベル2
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル2
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル3
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : −
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル4
  • 納期 : レベル4(注文後営業日15日以上程度)
  • 評価(満足度) : レベル3

■ 注記(用語の説明)

注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
シャーリング(右は足踏み式)
注(2).ワイヤーカット(ワイヤー加工)
工作物と電極との間の放電現象を利用して行う加工。
走行する金属製(主に真鍮製)のワイヤー電極を用いて電極・工作物間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法。
ワイヤー加工は、被加工物が電気を通す材質(導体)でなければ加工できないという特徴がある。精度の高い加工が可能なため金型を製作するために広く用いられる。ワイヤー加工を行う工作機械をワイヤ放電加工機という(参考写真以下)。
ワイヤ放電加工機(実物写真&概略図)
注(3).セットプレス
鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
セットプレス
注(4).JIS B 0408-B
金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)の打抜き・曲げ及び絞りによってプレス加工したものの普通寸法公差(一般公差)

■ ベリリウム銅3点端子の加工図面、設計・加工のポイントなど

■ ベリリウム銅3点端子の概略図面

このベリリウム銅3点端子の概略形状を表す図面は以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)

ベリリウム銅3点端子 ばね用ベリリウム銅板 C1720P t0.3の概略図面
【ベリリウム銅3点端子 C1720P t0.3の概略図面】


■ 設計・加工のポイント

このベリリウム銅3点端子は、3個の細長平板状の端子が、ジョイント部で連結されて一体となっている端子になります。
3個の端子が連結しているジョイント部の連結幅は、板厚t0.3よりもさらに細く、幅0.1となります。

このように、板厚よりも細い幅を残して外形(ブランク)を加工する必要があることや、細長形状の端子の幅の公差も±0.05の精度が求められる部品であることから、ブランク加工には、高い精度の加工が可能なワイヤーカット加工を採用しています。

具体的には、掴み代を考慮した適当な矩形サイズをシャーリング加工により切り出しを行い、プレス抜きにより予め穴加工を行ったあと、外形形状の加工をワイヤー放電加工機によりワイヤーカットしています。

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図面の書き方のアドバイスや図面用紙サンプルなど。
ベリリウム銅板など伸銅品
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