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銅板製の接続端子|C1020P 無酸素銅板 板金加工サンプル

純銅の一般的な板金材料である無酸素銅板(C1020P)の精密板金加工サンプルとして、特殊な曲げ加工成形を施した純銅板製の接続端子の製作実例をご案内しています。

製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ 接続端子・銅板製

■ 製品サンプル写真
接続端子 無酸素銅板 C1020P t1.0|企業様向け精密板金加工部品写真
(クリックで拡大)

■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 精密板金加工
  • 製品名称 : 接続端子
  • お客様 : 企業様向け
  • 製品用途 : 真空中で使用される無酸素銅板製の接続端子として利用
  • 設計者 : お客様
  • 加工用図面形式 : CAD作図によるPDFファイル図面
  • 製品構成部品点数 : 1点
  • 組立方法 : −
  • 製品概略サイズ : 30mm(W)×22.6mm(L)×7.2mm(H)
  • 素材材質・材料 : 無酸素銅板 C1020P 比重(密度)8.89/銅(Cu)純度99.96%以上
  • 板厚 : t1.0mm
  • 表面処理 : なし
  • 製作数量 : 240個
  • ブランク加工方法 : タレットパンチプレス(NCT)(1)
  • 曲げ加工内容: プレスブレーキ曲げ(2)(内径φ5.2パイプ形状の曲げ含む)
  • 絞り加工 : なし
  • 穴加工方法 : プレス抜き(タレパン(1)))
  • 穴加工数 : 4-φ6穴
  • タップ加工数 : −
  • 溶接箇所 : 溶接なし
  • 溶接後の表面処理 : −
  • 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
  • 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(3) 打抜き・曲げ・絞り)
  • 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 必要(内径φ5.2パイプ形状の曲げ加工用)
  • 加工難易度 : レベル4
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル3
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル4
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : −
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル4
  • 納期 : レベル4(注文後営業日15日以上程度)
  • 評価(満足度) : レベル4

■ 注記(用語の説明)

注(1).タレットパンチプレス(タレパン、NCT) 参考英語:Turret punch press
通称”タレパン”又は”NCT”とも言われ、板金加工に一般によく使われるプレス機械の一種。
形状の異なった多数の金型を円状または扇状の「タレット」とよばれる金型ホルダーに配置し、NC制御によって任意の金型をスライド下部に回転させ、素材の所定の位置に所定の打抜き作業ができるクランクプレス(クランク機構によってスライドを駆動するプレス)。
板金加工における薄板のブランク加工(外形や抜き穴の加工)を自動で行うことができる機械(参考写真以下)。
タレットパンチプレス(タレパン、NCT)
注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
ブレスブレーキ(ベンダー・ベンディングマシン)
注(3).JIS B 0408-B
金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)の打抜き・曲げ及び絞りによってプレス加工したものの普通寸法公差(一般公差)

■ 接続端子の加工図面、設計・加工のポイントなど

■ 無酸素銅(C1020P)製の接続端子の加工用図面

この銅板製の接続端子の加工用図面は以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、説明用に詳細寸法は省いて書いた図面になります。)

銅板製の接続端子の製作用図面|無酸素銅板(C1020P t1.0)
【銅板製 接続端子の製作用図面(説明用)|無酸素銅板 C1020P t1.0】

この接続端子の具体的用途は申し上げられませんが、真空雰囲気中で用いられる接続端子であり、材質には純銅板の無酸素銅(C1020P)を使用しています。
無酸素銅板(C1020P)は、タフピッチ銅板(C1100P)よりも若干銅(Cu)の純度が高い銅板であり、タフピッチ銅板と並んで板金加工材料としても良く利用されています。
(無酸素銅板は、銅純度99.96%以上、比重 8.89 の高純度の銅板であり、タフピッチ銅の銅純度は銅純度99.90%以上となります。)

■ 接続端子の設計・加工のポイント

この接続端子の形状は、複雑な形状ではありませんが、加工としては特殊な形状の曲げ加工(板厚t1.0の銅板を内径φ5.2のパイプ形状を成形しつつ、そこを基準に隙間1mmを残して180度折り返して曲げる曲げ加工形状)を行う必要があり、難しい曲げ加工形状となっています。

このような形状は、専用の簡易曲げ金型・治具を製作して曲げ加工を行う必要があります。
また、銅板は、レーザー光の反射率が高く、一般にレーザー加工(レーザーカット)が困難であるため、曲げ加工前のブランク形状の加工はNCTタレパン(タレットパンチプレス)により加工しています。

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