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コイル余熱ブロック・カラー|黄銅(真鍮 C2801P/C3604B) 機械加工例

機械加工部品のサンプルとして、黄銅(真鍮 C2801P)をフライス加工(エンドミル削り)&ワイヤ放電加工により機械加工して製作したコイル余熱ブロックと、快削真鍮丸棒を旋盤加工により切削加工したカラーの試作加工品の製作実例をご案内しています。

板金加工eyeでは精密板金・板金加工品以外にもご要望があれば機械加工部品もお請けできます。製品情報、部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ 黄銅(真鍮)コイル余熱ブロック・カラー

■ 製品サンプル写真
黄銅(真鍮)コイル余熱ブロック・カラー 試作加工品|機械加工サンプル写真 コイル余熱ブロック・カラー 黄銅(真鍮 C2801P/C3604B)
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■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 機械加工
  • 製品名称 : 黄銅(真鍮)コイル余熱ブロック・カラー(仮称)
  • お客様 : 企業様向け
  • 製品用途 : ●用コイルを余熱するための黄銅製ブロック治具として利用(詳細用途は不明)
  • 設計者 : お客様
  • 加工用図面形式 : CAD作図によるPDFファイル図面
  • 製品構成部品点数 : 2点
  • 組立方法 : −
  • 製品概略サイズ(コイル余熱ブロック) : 44mm(W)×120mm(L)×25mm(H)
  • 製品概略サイズ(カラー) : 外径φ10mm×内径φ4.1mm×10mm(L)
  • 素材材質・材料(コイル余熱ブロック) : 黄銅(真鍮板 C2801P)
  • 素材材質・材料(カラー) : 黄銅(快削真鍮 C3604B)
  • 板厚 : −
  • 表面処理 : なし
  • 製作数量(コイル余熱ブロック) : 2個
  • 製作数量(カラー) : 4個
  • 主な機械加工方法(余熱ブロック) : フライス盤(1)(エンドミル削り(2))、ワイヤ加工(3)
  • 主な機械加工方法(カラー) : 旋盤(旋盤加工)(4)
  • 穴加工方法(余熱ブロック) : ワイヤ加工(3)(15mm幅の溝加工)
  • 穴加工方法(カラー) : 旋盤(4)
  • 穴加工数(カラー) : 1-φ4.1×10L(内径貫通穴)
  • タップ加工数 : −
  • 溶接箇所 : 溶接なし
  • 溶接後の表面処理 : −
  • 仕上げ : −
  • 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
  • 図面指示なき寸法公差 : JIS B 0405-m(5)(金属除去加工又は板金成形品の一般公差)
  • 加工難易度 : レベル3
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル4
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル3
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : −
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル4
  • 納期 : レベル4(注文後営業日15日以上程度)
  • 評価(満足度) : レベル4

■ 注記(用語の説明)

注(1).フライス盤(フライス加工)
工作物に送り運動を与え、主軸とともに回転するフライスを使用して、平面削り、溝削りなどの切削加工を行う工作機械。
一般的な汎用フライス盤から、数値制御されたNCフライス盤(CNCフライス盤)など、用途や加工目的・手段などにより様々なフライス盤がある。
フライス盤の参考英語:milling machine(参考写真は以下)
フライス盤の例(実物写真&概略図)
注(2).エンドミル削り(エンドミル)
機械加工(切削加工)において、エンドミルを用いて行うフライス削り(フライスを用いて工作物を削ること)。
エンドミルとは、フライス(主にフライス盤やマシニングセンタで使われる回転を与えて切削加工に使用される切削工具)の一種で、ドリルに似た形状をもち、側面の刃で切削して軸に直交する方向に穴を削り広げる切削加工に用いる切削工具のこと。
形状はドリルに似ているが、刃数はドリルと違って、外周に2枚〜4枚、或いは多数の刃を持つものなど用途に応じていろいろな種類がある(以下は実物及び形状図の一例)。
エンドミル(フライスの一種)
注(3).ワイヤーカット(ワイヤー加工)
工作物と電極との間の放電現象を利用して行う加工。
走行する金属製(主に真鍮製)のワイヤー電極を用いて電極・工作物間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法。
ワイヤー加工は、被加工物が電気を通す材質(導体)でなければ加工できないという特徴がある。精度の高い加工が可能なため金型を製作するために広く用いられる。ワイヤー加工を行う工作機械をワイヤ放電加工機という(参考写真以下)。
ワイヤ放電加工機(実物写真&概略図)
注(4).旋盤(旋盤加工)
主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの加工を行う工作機械。
一般的な汎用旋盤(普通旋盤)から、自動旋盤、数値制御されたNC旋盤(CNC旋盤)など、用途や加工目的・手段などにより様々な旋盤がある(参考写真以下)。
汎用旋盤(普通旋盤)(実物写真&概略図)
注(5).JIS B 0405-m
金属の除去加工又は板金成形によって製作した部品の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0405(普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差)に規定される等級”m(中級)”によるという意味。
JIS B 0405 の各等級の長さ寸法及び角度寸法の普通公差は以下。
JIS B 0405 の長さ寸法の普通寸法公差(一般公差)
JIS B 0405 の角度寸法の普通寸法公差(一般公差)

■ 黄銅(真鍮)コイル余熱ブロック・カラーの加工図面、設計・加工のポイントなど

■ コイル余熱ブロック・カラーの概略図面

上記の黄銅コイル余熱ブロック及び真鍮カラーの概略形状を表す図面は、それぞれ以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)

コイル余熱ブロック 黄銅(真鍮厚板 C2801P)の概略図面
【コイル余熱ブロック 黄銅(真鍮厚板 C2801P) の概略図面】

カラー 黄銅(快削真鍮丸棒 C3604B)の概略図面
【真鍮カラー 黄銅(快削真鍮丸棒 C3604B) の概略図面】


■ 設計・加工のポイント

この黄銅製コイル余熱ブロックとカラーは、あるコイルを余熱ブロックに加工した15mm幅の3箇所の溝に入れることで余熱を行うためのブロック治具になります。

コイル余熱ブロックの加工方法としては、フライス加工とワイヤカット加工を併用しています。
まず、外形は6面フライス加工を行い、さらに、ブロックの上面をエンドミル加工により、深さ2mm切削加工により削りだします。
最後に、先端R7.5半円形状の幅15mmの3箇所の溝の加工を、ワイヤ放電加工機によるワイヤーカット加工により加工しています。
真鍮カラーについては、最も基本的な旋盤加工であり、素材に快削真鍮丸棒(C3604B)を用いて汎用旋盤により加工しています。

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