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ベイナイト鋼板バネ治具|ばね用冷間圧延鋼帯(ばね用炭素鋼帯) 板バネ加工例

ばね用冷間圧延鋼帯(ばね用炭素鋼帯)の一種であるベイナイト鋼帯(ベーナイト鋼帯)の精密板金加工・板バネ加工サンプルとして、鋼帯のばね性を利用して装置内で押さえバネ金具として使用するベイナイト鋼板バネ治具の製作実例をご案内しています。

製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ ベイナイト鋼板バネ治具

■ 製品サンプル写真
ベイナイト鋼板バネ治具 ベーナイト鋼帯 t0.4|企業様向け薄板バネ・精密板金加工部品写真 ベイーナイト鋼板バネ治具(L/R)
(クリックで拡大)

■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 精密板金加工・板バネ加工
  • 製品名称 : ベイナイト鋼帯製 板バネ治具(仮称)
  • お客様 : 企業様向け
  • 製品用途 : ある装置内部で押さえバネ金具として使用
  • 設計者 : お客様
  • 加工用図面形式 : CAD作図によるPDFファイル図面
  • 製品構成部品点数 : 2点
  • 組立方法 : −
  • 製品概略サイズ : 8.8mm(W)×66mm(L)×4mm(H)
  • 素材材質・材料 : ベイナイト鋼帯(ベーナイト鋼帯)
  • 板厚 : t0.4mm
  • 表面処理 : なし
  • 製作数量 : L治具(左側)及びR治具(右側)とも各2個
  • ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)
  • 曲げ加工内容: プレスブレーキ曲げ(2)
  • 曲げ加工箇所数: 1箇所
  • 絞り加工 : なし
  • 穴加工方法 : プレス抜き(セットプレス(3)
  • 穴加工数 : 2-φ3.5(L治具及びR治具とも)
  • タップ加工数 : なし
  • 溶接箇所 : 溶接なし
  • 溶接後の表面処理 : −
  • 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
  • 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(4) 打抜き・曲げ・絞り)
  • 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
  • 加工難易度 : レベル2
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル3
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル3
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : −
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル3
  • 納期 : レベル3(注文後営業日10日以上程度)
  • 評価(満足度) : レベル3

■ 注記(用語の説明)

注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
シャーリング(右は足踏み式)
注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
ブレスブレーキ(ベンダー・ベンディングマシン)
注(3).セットプレス
鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
セットプレス
注(4).JIS B 0408-B
金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)の打抜き・曲げ及び絞りによってプレス加工したものの普通寸法公差(一般公差)

■ ベイナイト鋼板バネ治具の加工図面、設計・加工のポイントなど

■ ベイナイト鋼板バネ治具(L/R)の概略図面

ベイナイト鋼板バネ治具のL治具及びR治具の概略形状を表す図面は、それぞれ以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)

ベイナイト鋼板バネ治具(L治具) ベーナイト鋼帯 t0.4の概略図面
【板バネ治具(L治具) ベイナイト鋼帯(ベーナイト鋼帯) t0.4の概略図面】

ベイナイト鋼板バネ治具(R治具) ベーナイト鋼帯 t0.4の概略図面
【板バネ治具(R治具) ベイナイト鋼帯(ベーナイト鋼帯) t0.4の概略図面】

3種類のベイナイト鋼板バネ治具A、B及びCのL寸法(曲げ加工前の展開長さ)とS寸法は、それぞれ以下の寸法になっています。

  • バネ板固定金具A : L=190mm 、 S=103.5mm
  • バネ板固定金具B : L=160mm 、 S=73.5mm
  • バネ板固定金具C : L=115mm 、 S=28.5mm

■ 設計・加工のポイント

このベイナイト鋼板バネ治具は、左右対称の形状となっているL治具とR治具を組み合わせて用い、ベイナイト鋼のばね性を利用した押さえ板バネ金具として利用されるものです。

素材に用いているベイナイト鋼帯(ベーナイト鋼帯)は、適度な強さとしなやかさを兼ね備えた材料で、成形性も比較的良好なバネ用炭素鋼帯です。
曲げ加工や絞り加工が困難な焼入れリボン鋼(SK焼入鋼帯)とは異なり、ある程度の曲げ加工や軽度の絞り加工が可能であるうえ、成形後(曲げ加工後)の部品に対する熱処理も不要なので、各種の成型ばねにも用いられる材料です。

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