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シートレール加工|SPCC鋼板 無電解ニッケルメッキ処理 板金加工サンプル

鉄板(SPCC、SECC、SGCC等の鋼板)の板金加工サンプルとして、SPCC鋼板(t1.6)による溶接組立(無電解ニッケルメッキ処理)によるシートレール加工(自動車のシートをスライドさせるために取り付けるシートレールの自作)の製作実例をご案内しています。

製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ シートレール加工(自動車取り付け用スライドシートレール自作)

■ 製品サンプル写真
SPCC鋼板 t1.6 無電解ニッケルメッキ処理 シートレール加工(自動車取り付け用スライドシートレール自作)|板金加工写真
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■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 板金加工
  • 製品名称 : 自動車用スライドシートレール
  • お客様 : 個人様向け
  • 製品用途 : 自動車のシートをスライドさせるために取り付けるスライドシートレールの自作
  • 設計者 : お客様(板金加工eyeにて詳細変更)
  • 加工用図面形式 : 手書きフリーハンドによるFAX図面
  • 製品構成部品点数 : 2点
  • 組立方法 : 溶接
  • 製品概略サイズ : 27mm(W)×400mm(L)×15mm(H)
  • 素材材質・材料 : 鉄板 SPCC鋼板
  • 板厚 : t1.6mm
  • 表面処理 : 無電解ニッケルメッキ処理
  • 製作数量 : 2個(各1個)
  • ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)
  • 曲げ加工内容 : プレスブレーキ曲げ(2)
  • 曲げ加工箇所数 : 3箇所
  • 絞り加工 : なし
  • 穴加工(切り欠き加工)方法 : プレス抜き(セットプレス(3)
  • 穴加工(切り欠き加工)数 : 12-7mm×6mm切り欠き
  • タップ加工数 : −
  • 溶接箇所 : 1箇所(400mm長さ全線)
  • 仕上げ : 手仕上げ(溶接部グラインダー仕上げ)
  • 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
  • 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(4) 打抜き・曲げ・絞り)
  • 金型又は簡易ジグ製作の要否 :不用
  • 加工難易度 : レベル2
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル2
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル3
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : レベル3
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル3
  • 納期 : レベル3(注文後営業日12日程度)
  • 評価(満足度) : レベル4

■ 注記(用語の説明)

注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
シャーリング(右は足踏み式)
注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
ブレスブレーキ(ベンダー・ベンディングマシン)
注(3).セットプレス
鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
セットプレス
注(4).JIS B 0408-B
金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)の打抜き・曲げ及び絞りによってプレス加工したものの普通寸法公差(一般公差)

■ 部品構成、設計・加工のポイントなど

■ シートレールの図面・設計・加工のポイント

シートレールの製作図面は、以下のような図になります。
このシートレールは下図のように断面がチャンネル形状になっていて、自動車シートに取り付けてシートをスライド・固定させるスライドレールです。
2本使用するうちの1本のシートレールには、シートのスライド位置を調整するための12個の切り欠きを設けています。
曲げ金型の干渉その他により、曲げ加工のみでの加工ができなかったため、長さ400のL形アングルとZ形アングルを角で合せて溶接してあります。

シートレール加工(自動車取り付け用スライドシートレール自作 SPCC鋼板 t1.6 無電解ニッケルメッキ処理) 図面
【自動車取り付け用自作スライドシートレール(SPCC鋼板 t1.6 無電解ニッケルメッキ) 図面】

無電解ニッケルメッキとは

このシートレールは素材材料に SPCC鋼板のt1.6 を用い、表面処理として無電解ニッケルメッキ処理を施しています。
無電解ニッケルメッキとは、無電解めっき(※)の一種であり、電気メッキとは異なり、通電による電子ではなく、めっき液に含まれる還元剤の酸化によって放出される電子により被メッキ物に金属ニッケル皮膜を析出させるメッキです。

(※)無電解めっきとは、前処理を施した被メッキ加工物をメッキ液に浸漬することで、材料表面で接触作用による還元反応が起こることを利用しメッキ皮膜金属を化学的に還元析出させて行うメッキのことです。化学メッキとも呼ばれています。

シートレール加工・自作品について

自動車用のシートレールは、レカロ(recaro)、ブリッド(bride)、各メーカー車種純正対応シートレールなど、車好きの方のためのオプションパーツとしていろいろ市販もされていますが、このシートレールのように、シートレールそのものを自作・製作するマニアの方も結構いらっしゃるようです。

関連ページ・参考サイト

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メッキ(めっき)に関する用語・資料。ニッケルメッキ、亜鉛メッキなど。